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イングランド・ルール(その10 霧がないヒースロー)

BA8便、ボーイング777型機はイングランド人とウェールズ人を満載しロンドン上空に差し掛かった。

グリグリと螺旋を描きながらヒースロー空港へ着陸した。

我々が極東からだからか、そういうひがみ根性だからか、事実はわからないが、ヒースローの隅っこに着いた。

 

ほぼ最後に降機し、トコトコとタヌタヌと歩き始めた。

いつものことだが、搭乗の際はほぼ最初の搭乗だが、座席が後ろの方なので、悠然と最後に降りる。

今回もそうした。

機体からボーディングブリッジに出た瞬間に底冷えがした。

海外の空港に到着して私が密かに楽しみにしているのは、その国の空気を吸い込むことだ。

雰囲気とかムードではなく、本物の空気だ。

最初の瞬間だけ、空気にその国の味を感じる。

スワンナプームならナンプラーと汚水、香港機場なら中華料理、サンフランシスコならケチャップ、フランクフルトならザワークラフト、クアラルンプールなら香味野菜の匂いが一瞬だけする。

ちなみに日本へ帰った時は醤油の匂いだ。

ロンドンはというと、疲れた揚げ油のような匂いだ。

底冷えしているのに、一瞬だけむわぁっとした油の匂いに包まれる。

ボーディングブリッジを出ると、要所要所にブリティッシュエアウェイズの係員さんが立っており、私たちを誘導してくれる。

このまま入国審査ではなく、まずはシャトル(新交通)に乗る。

1駅か2駅を通り、終点で降りた。

引き続き、エスカレーターをいくつか上り入国審査にたどり着いた。

審査といっても、機械にパスポートをかざしゲートを通過するだけだ。

手荷物受け取り場に到着したら、私たちの荷物はすでにグルグルと回っていた。

荷物を受け取り、SIMカードを差し替え、税関を素通りして到着口に出た。

エコな私たちは地下鉄で宿に向かう。

今回はコンタクトレスのビザカードを持参した。

ロンドンの地下鉄はオイスターカードというスイカみたいなものもあるが、クレジットカードもかざすと乗れる。

ヒースローに乗り入れている地下鉄は古い型のもので、網棚はもちろん荷物置きもないし、エアコンもついていない。

我々はさっきまで上ってきたターミナルを地下鉄へ向け下って行った。

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