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イングランド・ルール(その7 イギリスという国はない)

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私たちが搭乗するBA8便の搭乗口はかなり端の方になる。

キャセイラウンジから歩いて10分弱の距離だろうか。

5分ではたどり着かない。

もちろん、動く歩道を使えばその時間は短縮できるかと思う。

私は、海外旅行の際にはスーツケースは預けている。

今回も預入荷物があったためにカウンターで待っていた。

手荷物は仕事用のボロいリュックと某航空会社の手提げの紙袋にしている。

手提げ袋には機内でのお楽しみ品を入れ、機内でまず使わないであろう品(パソコンなど)をリュックに入れている。

お楽しみ品とは、主にはノイズキャンセリングヘッドフォンと本とスリッパだ。

リュックは南京錠で施錠している。あまり意味があるとも思えないが、抑止というかお守り程度でそうしている。

機内でのお楽しみ品を手提げ袋に詰めてキャセイラウンジを後にした。

搭乗口に着くと、まだ優先搭乗の受付をしていた。

私とたぬさんは滑り込みで優先搭乗ゲートを通ることができた。

座席はほぼ最後尾だ。

私はワイドボディー機に乗る際は、非常口から5列以内の通路側を押さえるようにしている。優先搭乗の最後に搭乗した割には、搭乗した人はまばらで、この飛行機が満席だとは思えなかった。

乗り継ぎかノーショーか?と一瞬考えたが、優先搭乗終了後に、イギリス人らしき人たちが大挙して搭乗してきた。

イギリス人らしき人たちは手際よく荷物を荷物入れに収納し、座席についていった。

彼らは手荷物も少なめで行列になることもさほどなく、満席にもかかわらず飛行機は定刻少し過ぎに搭乗ゲートを離れていった。

なんでこんなド満席なんだ?

私はハッとした。

この時期(2019年10月29日)といえば、ラグビーのワールドカップが東京で行われていたのだった。

そして、ウェールズと、イングランドのそれぞれの試合があり、ウェールズは負け、イングランドは勝った後だった。

つまり搭乗者は、イギリス人ではなく、ウェールズ人とイングランド人だったのだ。

片や敗者であり、片や勝者である。

これは、これからの十数時間、機内で乱闘でも起きるのではないか、と私はドキドキし始めた。

ロンドンヒースローまでの燃料を満載したBA8便(ボーイング777型機)はそんな私の心配とは関係なく、羽田空港D滑走路へガタガタと向かっていった。