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イングランド・ルール(その6 ここは誰?私はどこ?)

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キャセイラウンジには7時30分ちょうど頃に到着した。

すでに先客が2名ほど居た。うち1人は明らかに不慣れな人で、受付でマゴついていた。

こういう受付でマゴついていたり、係員に詰め寄るのはなぜか日本のおじさんである印象があるのだが、恐らく気のせいか、私の偏見だろう。

私たちも無事に入場することができた。

私はソファー席でのんびりと飛行機を見ながらドリンクを楽しみたかったが、坦々麺を食べるたぬさんに付き合い、フードコート側へ進んだ。

 

朝からカレーライスの後に、坦々麺とは、どういう身体構造になっているのか、以前なら気にしたが、最近はそういう興味もなく、黙々と坦々麺を飲み込んでいくたぬさんを肴にビールをいただいていた。

たぬさんはまだなにか食べようとしていたが、私はソファー席へ移動することにした。

窓側には電源付きの一人掛け席があるのだが、私はリビングにあるようなソファー席を独り占めするのが好きだ。

ソファー席でいつものコース(ビール、泡、シャルドネリースリングシャルドネ、ビール)を楽しんでいると、日本人ビジネスマン一行がドカドカとやってきた。

ガヤガヤ言っているかと思ったら、彼らは荷物をソファーに置き、坦々麺を取りに行った。

 

私はこれらの荷物を見て、あらためてここは日本か外国かということを考えた。

このラウンジはキャセイ搭乗の人だけではなく、ワンワールド系で出国する人たちが利用しており、このままカバンの中身を取って出国してしまえば、どうにでもなる。

普段、性悪説を前提に仕事をしている私は想像を巡らしてみたりする。

少し前、国内線の到着ゲートで高級スーツケースを盗んだサラリーマンが捕まっていたが、おおよそ悪事に走る人のリスク感覚というのはどこか跳んでいるところがある。

こういうのんびりと荷物から離れる日本人会社員のカバンは何故かTUMIとaceが多いというのも、きっと私の偏見だろう。

坦々麺を入手した日本人ビジネスマン一行はソファーに陣取り、皆で仲良く麺をたぐり始めた。

欧米人の冷たい視線も感じることなく、ズズズッズ〜と麺をすする音でハーモニーを轟かせつつ、時折、談笑が幕間に響いていた。

そんなことを考えていると搭乗開始時間をとっくに回っていた。

私は、たぬさんにそろそろ搭乗ゲートへ向かうと告げ、手荷物を機内モードに変更する作業を開始した。いよいよ、ロンドンへ向かうことになる。