8番ラーメンを堪能後、私たちはT氏H氏が宿泊しているホリデーインへタクシーを向けた。
ホリデーイン前で翌日の待ち合わせを確認し彼らと別れた。
この日は、21世紀美術館を出たことから雨が降っていた。
バターの夕食が腹に溜まったが、ローソンでナイトキャップとしてビールを購入、雨だったのでアーケードで雨宿りがてら近江市場を通ってホテルへ引き上げることにした。
夜の近江市場は人気もなくひっそりとしていた。
人気はなく、すっかりと静まり返っていた。
アーケードが終わった先の路地に入り、ホテルに戻り、ビールを飲みつつ大人しく寝た。
翌朝、夜明け過ぎに起きたが、まだ雨だった。
音無しでつけっぱなしにしていたNHKがおはよう日本をやっている。
雨じゃなければ写真でも撮りつつ、スタバへコーヒーでも飲みに行こうかと思っていたが、気がそがれてしまった。
仕方がないので二度寝を決めようとしたが、どうにも寝られない。
スマホを見つつぼやぼやしていたら、仕事のメールを受信した。
週末なのにややこしく、さらに急ぎで決裁が必要な用件だった。
この件を片付けたらスタバに行こうと思い返した。
が、担当重役にはなかなかつながらず8時を回ってしまった。
どうしたものか、もう放ったらかしてしまおうかと思い始めていたころに、重役からのメッセが届いた。
対応方針と自身が顧客に電話できない旨、記載があった。
しょうがないので私からメールと電話をし、この件は終わらせた。
ひと段落ついたときには9時過ぎになっていた。
とりあえず、ホテルはチェックアウトし、T氏とH氏が宿泊しているホテルに荷物を預けに行き、近くのスタバでコーヒーを飲むことにした。
雨はまだ降っていたので、昨晩同様に近江市場を通ることにした。
商店の軒先を眺めながら緩慢な動きの観光客ですごい人出だった。
昨晩のペプシもものすごい人だかりだ。
私は人波をぬいながら、雑踏を抜けて行った。
ホテルに着くと16階にあるフロントで荷物を預けた。
「お泊まりでしょうか」
「いえ違います、泊まっている人と待ち合わせしているので、預かってください」
「はい、承りました」
案外、すんなり荷物を預かってもらえた。
私はホテルを出て同じビルにあるスタバを覗いてみた。
ものすごい混んでいる。他のカフェも同様だろうと思い、街路で空いているカフェを探すことにし、香林坊へ向かいつつ歩くことにした。(つづく、きっと)