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元気炉のつづき

元気炉を楽しんだあと、私たちはホンダのミニバンで黒部駅に戻った。

帰りは雨が止んでいたのでビビリワイパーはほとんど出番がなかった。

そのため、車内は静かだった。

作品と直に触れ合うことができたからか、それともあの黒い液体に何か入っていたのか、私たちのテンションは作者ほどではないが微妙に高かった。

地震原発、アートなどの話をした。

アートの話では、作品を所有する派(私)としない派(TH)に分かれた。

黒部の街は鉛色の雲が垂れ込めたまま、日暮れを迎えつつあった。

駅が見え始めたころ、また雨が降ってきた。

ワイパーをひとビビリさせ、ホンダをパーキングに収めた。

電車到着まで20分もなかったかと思う。

なので、

「あ、電車の時間があるんで〜」

というのはさほど間違いではなかった。

駅には売店があった。しんみりした雰囲気とは裏腹になかなかの品揃えだった、買わなかったが。

発車時刻10分前にプラットホームに出た。

かつては特急も止まったホームは、三セク化で短い編成のため、不要な場所は柵がされていた。

2両編成の三セク電車は無粋なまでにピカピカしインバータ音を響かせながら古い駅舎に滑り込んできた。

私たちは向かい合わせの転換シートを占めることができた。

車窓は真っ暗で、LEDで灯される車内もその暗さには勝てないような薄暗さを醸し出していた。

私たちは、見えない車窓を見ながら、富山までの車中、その日の美しかったもの美味しかったことを話しながら、キャッキャウフフし過ごした。

昼食のフレンチ、入れなかった美術館、思いがけず当たりだった発電所美術館など、さほど多くの場所に立ち寄ったのではないが充実し、楽しい1日だった。

富山に到着する少し前に、T氏より富山ナイトライフについて提案があった。

曰く、T氏の部屋でデパ地下グルメをつまみつつ、楽しもう、とのこと。

これには断る理由はまったくなく、しかし、いいのか?とも思いつつ二つ返事で全会一致となった。

富山駅につき、我々は各々の宿泊先へ移動し、T氏マンション付近に集合することになった。

(つづく、よね)

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