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ポールボキューズのつづき

私たちは県政迎賓館にあるポールボキューズでゆったりと充実したランチを摂った後、金沢の新スポットである私設美術館のKAMU kanazawaへ向かった。

時間は12時過ぎ、雨もやんで、心も身体もゆったりとした気分で悠然と進んだ。

建物の入り口に差し掛かったところ、張り紙が目に飛び込んできた。

「12時台はメンテナンスのため休館します」

ガーーン!

なんと、13時まで待たないといけない。

13時にKAMU kanazawaへ入館すると、次に向かう黒部行きの電車に乗れなくなってしまう。

「KAMU kanazawaを観るか、黒部へ向かうか」

ここまで順調にスケジュールを消化していた私たちに初めての試練が訪れた。

にわかに3人で会議を行い、黒部へ向かうことになった。

交通至便な金沢はまたいつでも来られる、黒部は今回を逃すと2度と行かないかもしれない、との理由だった。

https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/22156

KAMU kanazawaについては、前評判が高く、色々な人のレビューも出ていたので期待できる訪問予定だったが、黒部の方は計画中に確認したWebサイトには作家の経歴のみで作品の概要は出ておらず、全く未知数で空振りの恐れすらあった。

この判断はかなり高リスクなギャンブルだったのだ。

優雅なランチと話でお腹いっぱいな3人組は、そのまま腹ごなしを兼ねて荷物を預けているホリデーインまで歩くことにした。

途中、T氏の人物評(主に私とH氏について)を話し、エヘヘウフフ言いながらあっという間にホテルに着き、荷物を受け取った。

ホテルから駅も歩いたが、その間、駅から歩いてくる人波に出会った。

土曜の昼下がり、gotoで東京などから到着した人々だろうか。

一様にキャリーカートを曳きながら、地元の人ではなさそうな雰囲気を漂わせながら横一線で歩いてくる。

地方都市あるあるで、現地の人はちょっとした距離でも歩かない。

金沢駅〜近江市場でもバス圏だ。東京なら有楽町〜東銀座くらいの距離だろうか。

東京なら有楽町から日比谷へ歩いて東銀座まで日比谷線に乗るか?という感じだ。

gotoの威力を肌身に感じながら私たちは駅に到着した。

切符をみどりの窓口で購入した。

それなりに並んだがそれでも電車の時間までまだ少しあり、各々の過ごし方をすることになった。

私はT氏の案内で駅ビル内のスーパーで見学+買い物をしてから、お土産ものコーナーを見て回った。退店した箇所もあったが、物凄い賑わいだ。

仕事で金沢へ訪問していた頃はまだ新幹線が来ておらず、同じお土産ものコーナーでもゆったり、というかガラガラだったのだが。

人の多さよりも変化を感じたのは金沢駅が自動改札になっていたことだった。

ほんの10年ほど前、改札は人だった。

そんな感慨にふけりながらもうやることもなくなったので、発車時間よりも10分以上早めに改札を通った。

(つづく、だろうか)

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