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リコーGR3までのカメラのはなしのつづきその3

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 富士フィルムのティアラはなかなか良かったが、とにかくよく壊れた。

保有台数が3台か4台になったときに大学の売店で、ミノルタTC-1を勧められた。

この時の値段はティアラ4、5台分だったかと思う。

そんなにティアラを買って壊すなら、この際、いいカメラを1台持った方がいいのではないかという話だった。

なるほど、それもそうだと思い、バイトで貯めたお金をはたいてTC-1を購入した。

フォルムが美しく、円形の絞りなど、なかなかなカタログ性能を誇っていた。

このカメラを購入後、修理で戻ってきた複数台のティアラは、私の手元には戻らず、同級生やその他の人のところへ、旅立って行き1台体制になった。

TC-1とティアラの2台体制になってしばらくした頃、このTC-1の故障が頻発し出した。

最初は液晶の表示不良、その後、スイッチ不良、電池蓋不良などなどだ。

この機体はこれら修理により、軍艦部(カメラ上部)と電池BOX(蓋を含む)は購入時と違うものになり、日焼けの関係などで本体との色が微妙なツートンになった。

液晶不良については何度修理しても治らず、1年に1回程度の頻度で壊れた。

そんなに荒っぽい使い方はしていないのだが、電装部の故障には最後まで悩まされた。

絞りはアナログで設定できるのでさほどではないが、露出の補正値や撮影枚数が表示されなくて困ることが多かった。

故障中にもう1台買うような気軽さはなく、TC-1については1台きりで運用した。

このカメラもティアラ同様にあちこちへ連れ出したが、生来の貧乏性がたたって、故障を嫌い荒天時に取り出す勇気が出なかった。

そんなこともあり、そんなにたくさんのカットを撮った気がしない。

大学を卒業する直前にも修理したがその後は使わず、しばらく防湿庫の肥やしになっていた。

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就職してしばらくし、当時付き合っていた人にこのカメラを貸していたことがある。

というか、勝手に持って行ったのだ。

関係を解消してからもしばらく返ってこなくて、

これだけは私の財産なので返してほしい、と懇願し、当時の勤務先まで持ってきてもらったことがある。

今思えば、その時が一番カット数を稼いでいたかもしれない。

TC-1はそれから10年ほどは使うことはなく保管していた。

再び使おうと、電池を入れて使い始めたら、また液晶の表示がおかしかった。

この時には、製造メーカーであるミノルタコニカと合併しコニカミノルタとなり、カメラ事業はソニーに売却してしまっていた。

当然、ソニーは私のTC-1の修理を請負ってはくれない。

調べてみると東京の中野にあるレンズフィルターメーカーがアフターフォローを引き継いでいることがわかり、そこへ「最後」の修理を出した。

修理から戻ってきたTC-1で数本のフィルムを通したが、また壊れそうな気がして、ヤフオクで処分してしまった。

ティアラもたいがい壊れたが常時複数台で回していたため、手元にはいつもあって常に私の共をしていたような印象がある。

しかし、このTC-1は、使っていた期間よりも修理に出していた期間の方が長い気がしてならない。

ちなみにヤフオクでの売却額は使用20年で額面上は購入時の8割程度だった。

修理代が高くついていたので、そんなに儲かった気持ちにならなかった。

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