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リコーGR3までのカメラのはなしのつづきその2

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キヤノンEOS5を使いつつ、普段はフジカルティアミニティアラ、というコンパクトカメラを使っていた。

昔の富士フィルムというメーカーは商品のネーミングセンスがイマイチだった。

このティアラもそうだが、このダサいネーミングはファインピクスあたりまで続く。

最近はXシリーズに衣替えしスッキリした印象だ。

カメラ以外にも、ネオパンSS、ネオパンF、ネオパンプロスト、プロビア、ベルビア、アスティア、ドライウェルなどなど、キレのない名前のオンパレードだった。

ネオパンはSSだのFだの意味がわからなかった。

フィルム乾燥時の水滴跡を防ぐ薬剤がドライウェルって。

FinePix(ファインピックス)って、Fine(良い)Pix(画像、画素?)か、恥ずかしくて持てない。

そんな、富士フィルムが出してきたのが、カルディアミニティアラだ。

カルディア、、、やめておこう。

当時の富士フィルムはコンパクトカメラのシリーズ名称がカルディアだった。

富士フィルムのコンパクトカメラの1機種がこの「ティアラ」になる。

ティアラ、女性が頭につける王冠的なものだ。

価格は性能からすると安価で3万円前後だったと思う。

クラウン(王冠)ではなく、ティアラ(半冠?)にしたのは価格からか見た目の可愛さからか。

このカメラが大学の売店で街頭の店よりも安めに出ていた。

知り合いの写真マニアの代行でも購入したので、私はこの売店で同じ機種を合計10台は購入したと思う。

今のように転売なんて文化もないので完全スルーでの代行購入だ。

自分用には3、4台購入したと思う。

1台に収まらなかったのは、私がこのティアラを気に入ったのもあるが、よく壊れて修理に出すことが多かったからだ。

修理に出すときに、手軽な値段なので、もう1台購入する。

それが重なって、何台も買うことになる。

写真を撮って壊す流れは止まらないので、手元には1、2台程度しかいないことになる。

よく壊れたがよく写るレンズとドラマチックな露出設定のカメラだった。

前面蓋を開けるとスイッチが入りレンズが繰り出す。スイッチオフの時は逆の動作を取ればいい。

露出調整機能はなく撮影にはシャッターのみだったが、途中巻き上げ機能があり、途中のカットで切り上げて現像所にフィルムを持ち込む際も余計なカラシャッターを切らなくていい。

フィルムの巻き上げが少し特殊でフィルムを装填するとカメラ内でフィルムを先に巻き上げてしまい、撮影ごとにパトローネ(フィルムが入っている金属の容器)へフィルムを送り込んでいく。撮影の途中で誤ってカメラの蓋を開けても未撮影の部分だけが感光し、撮影済みのフィルムは守られる方式になっている。

もちろん、カメラが壊れて巻き上げなくなった場合も撮影部分は同様に守られる訳だ。

最初から壊れる前提だったのかはわからないのだが。

そんなティアラはどこへ行くにも持ち歩いた。

ある時はメイン機(EOS5)の予備機、ある時は単独のスナップ用として。

そんな位置づけだったからか、このカメラで私が納得いく、得心するような「作品」は撮った記憶がない。

なんとなく記録を撮りまくり壊しまくり、悪いできの写真を残した記憶もないが、何を撮ったのかもあまり記憶にない、

このカメラと出かけた色んな場所や出来事だけはなぜか覚えている。

スマートフォン全盛の現代では、こんなコンセプトのカメラに出会うことはもうないだろう。

今のカメラは高すぎる。

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