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リコーGR3までのカメラのはなしのつづきその4

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学生時代のメインカメラはキヤノンEOS5だということは以前書いた。

実は一時期、ニコンNewFm2を持っていたことがある。

そして、今も防湿庫で眠っている。

バイト先の会社が使わなくなったニコンのマニュアルレンズを譲ってくれるという話があり手頃なニコンのカメラを探していた。

当時、FM10という廉価なカメラが出ていたが、スクリーン交換できないのとキットレンズがイマイチに感じた。

また、中古でカメラを買うという知恵もなく色々と探していた。

すると、レモン社というカメラ店で逆輸入版のNewFm2を見つけた。

国内で普通に購入するよりも少しだけ安い価格だった。

しばらくは、NewFm2に譲り受けた24mmレンズをつけて街中をスナップして歩いたりしていた。

ある時、海外に研修旅行へ出ることがあり、EOS5ではなくNewFm2を持っていくことにした。

その旅行で悲劇が起きた。

ある朝、山の頂上で日の出を撮ろうということになった。

私は三脚にカメラをつけて地面に立てたのだが、横着をして三脚を開ききらず立て、露出計で露出を測り始めた。

その時だ、ものすごい突風がNewFm2を襲った。

カメラはレンズを前にして倒れた。

レンズはヘリコイド(ピントを合わすリング)からぐにゃりと曲がり、カメラ本体もマウント部分(レンズとの接合部)が少しめり込んでしまった。

この時、不覚にも予備のカメラを持って行っていなかった。

NewFm2は電池がなくても動作するメカシャッター、ボデーは骨格、外装共に金属製できており、まず壊れないだろうと過信していた。

もちろん、通常使用であればまったく問題のない機体だし、この時も三脚を開かずに地面に置いたり三脚を開いていてもカメラを下置いたりしてしまっても大丈夫なはずだった。

これは、完全に私の不注意だった。

帰国後、ニコンのサービスセンターに持ち込んだが、レンズもカメラも修理不能とのことだった。

海外旅行保険を厚めにかけていたので、免責代を支払い、保険金を受け取った。

この時、再びNewFm2を買うことはしなかった。

なんだかむしゃくしゃし、その保険金は酒代に化けてしまった。

壊れた24mmレンズとNewFm2は数年後、引越しだか何かの時に当時付き合っていた人が処分してしまった。

私の手元からニコンのカメラはいなくなった。

では、今のNewFm2はどこから来たのか。

前のNewFm2が居なくなって15年ほどした時、大学時代の友人に子供ができ、出産祝いを贈った際に、半ば強引に内祝いとしてもらったものだ。

友人はカメラなど修理しない人で、私の手元に来た機体はあちこち痛んでいた。

特に、フィルムの巻き上げリールが曲がっていて、撮影後の巻き上げがなかなか進まない感じだったし、シャッター音もなんだか聞き覚えのあるものとは違う印象だった。

メーカーのサービスセンターに持ち込んだが、既にNewFm2のサポートは終了しており、申し訳程度に外装の清掃(クロスで拭くだけ)のみ対応だった。

メーカーOBの方々が営まれている修理工房を見つけて、ようやくオーバーホール(点検と修理)することができた。

見違えるように綺麗になり、スムーズな動きになり、NewFm2は帰ってきた、出産祝いよりも高い修理代の請求と一緒に。

このカメラには50mmF1.4レンズがよく似合う。

前のNewFm2についていたレンズが防湿庫に残っていた。

友人の機体にも同じレンズがついていたので、修理から戻ってきたところで、友人の方のレンズを処分し、35mmと85mmのレンズを中古で手に入れた。

85mmはあまり性に合わず、別のカメラを売却する時に一緒に処分してしまった。

結局、NewFm2でそんなに写真を撮った記憶はない。

今は、50mmと35mmが一緒に防湿庫で眠っている。

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