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新しい生活様式で得たもの失ったも

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緊急事態宣言前後から、新しい生活様式が始まった。

生活も仕事の風景も様変わりした。

以前から声高に叫ばれていたような、改革やライフスタイルが、準備期間もなしに

襲いかかってきた感じだ。

都知事が公約にしていた、満員電車をなくす、あっさり達成。

政府が提唱していた、テレワークなど新しい勤務形態などによる、働き方改革、あっさり達成。

マイラー界隈でいつもネタにしていた某エクセレント航空会社、あっさり経営危機。

努力や闘い、取り組みとは全く別の要因で、当初の目標が達成されてしまった。

それまでの生業はそのままに、全員がほぼ強制的に再起動ボタンを押されてしまったような感覚がしている。

世の中的には、当初の目標を達成しているが個人レベルで言うと、これがなかなか厳しい。

家の中で仕事をするにも、元々そういうことを想定していないことが多い。

拙宅の場合は、出張と出勤に便利な立地で今の場所にしている。

ので、書斎というものが全くなかった。

家でのPC作業なんてせいぜいメールの返信程度であとは、数駅先にある会社へ平日、休日問わず「出社」すればいい、という考えだった。

それが、家から出ないでください、と言うことになった。

当初3ヶ月は自宅内難民のような感じで、彷徨ったり試行錯誤していた。

ようやく、物置に仕事環境を置きつつ、リビング内のデスクにもサブの環境を置くことで、業務のスピードを維持できる体制ができつつある。

こちらの環境が整っても、相手側の環境が整っていないケースもあちこちで見られる。

わかりやすいのはネット回線の速度とWebカメラの背景だ。

みんな、自宅の色々なところを仕事場所にしている。

子供部屋の隅っこ、洗面所、リビングなどなど、それぞれの生活が垣間見えて微笑ましい。

時々、子供がWeb会議に参加してくる。

そんなには気にならないので、何の気なしに「乱入」した子供に意見を求めたりしていると、奥さんが子供をものすごく叱り付けていたりして、却ってこちらが恐縮してしまったりする。

ネット回線は最も悲喜交々を感じるポイントだ。

特に賃貸マンションの人は苦労しているようだ。

Web会議で画面が固まってしまい、ものすごく油断した表情のところで、画面が止まってしまい、つい笑ってしまう。

ネット回線と子供の乱入は、新しい様式が始まって数ヶ月経つが今も時々でくわす。

このようななかで、何を「得た」のか、考えてみるのだが、

将来への不安、以外に何か得られたものをすぐには思いつかない。

逆に失ったものはいくらでも挙げられる。

仲間との飲み会、のんびりしたどうでもいい会議、訪問のための移動、喫茶店でのサボりなど。

この数週間で気付いたのだが、決定的に失ったものが一つある。

それは「昼寝・うたた寝」だ。

家で仕事をしていると、会社でのように、眠気が差すと言うことがない。

まず、会議中に寝られない。カメラで顔が丸写しで、画面には資料が表示されている。

見られている、と言う緊張が強い。

以前なら、同行商談程度なら、隅っこで寝ていたこともあったが、いまはそう言うことが全くできなくなった。

あと、昼食後の眠気、これもなくなった。

家からほとんど出ないので、昼食はかなり軽いものになっているからなのか、先の会議で寝られないからか、飲み会がなくなり翌日に引きずるような無茶飲みしなくなったからなのか、理由はよくわからない。

夜寝る時間になれば、すーっと眠りには就けるのだが、昼寝と言う概念が完全になくなった。

いまからすれば、ささやかでひそやかな愉しみであった昼寝。

完全に失ってしまったのだろうか。

 

得たものもあるはずだが、生来の貧乏性でネガティブ思考からか、失ったものにばかり目がいってしまう。