しかし暑い。
暑くなりすぎると飛行機って飛ばないそうだ。
詳しくはわからないが浮力が得られないから。
飛ばない豚はただの豚、という名セリフがあったが、
通常、旅客機で飛ばないとあまり良い気分ではない。
以前、豪雪の青森空港でホワイトインパルスの除雪後、ようやく飛べるかと思いきや、
地上滑走中にもボタ雪(水気の多い雪)が降り積もり、
「これより機長が目視で翼を確認し、浮力を得られるか確認します」
というアナウンス後、
本当に機長さんがトコトコと歩いてきて主翼を確認したことがあった。
この時の便は、青森~羽田の最終便だったけど、
夏だろうが冬だろうが定刻通りに羽田に着いたことがなかった。
夏は夏で霧がでて飛ぶまでに時間がかかる・・・。
なんでこんなに気象的に不利な場所に空港を作ったのか知らないが、
毎回、
「もしかして、新幹線にした方が良かったんじゃないのか。」
と思った。
1度だけ東京~新青森を利用したことがあるが、新青森が全くいけていなくて、
もう勘弁、青森自体に行くことをやめようと考えた。
さて、機長が主翼を確認した飛行機が無事離陸を決断し、滑走路へ向かった。
そんなこんなでノロノロしている間に、ホワイトインパルスが除雪した滑走路に雪が積もっており、
はてさてどうするのか見守っていると、
ボーイング737型機は機体が震えるほど出力をあげ、
猛ダッシュし離陸していった。
東京に戻れるかどうかはらはらしたが、羽田には予定通り遅れて到着した。
飛ばない豚はただの豚で済むが、飛ばない飛行機はただの凶器だ