いつから日本はものつくりが強みの国になったのだろうか。
私が子供の時、学校では日本は「加工貿易」の国と習った。
つまり、資源を海外から輸入し、その資源を元に製品を作って輸出する、という感じだ。
しかし、戦後すぐだと、三井三池炭鉱争議など、石炭が黒いダイヤモンドと言われたこともあった。
要は、ごく一時期だが、資源国だったのだ。
岡山ではウランも採れる。
もちろん、いずれも現在は完全かほぼ閉山している。
そのさびれ具合の一端は、山田洋次監督、映画しあわせの黄色いハンカチあたりが詳しい。
石炭(資源)は寂れたのだ。
同じようにものつくりも寂れたのではないか。
自宅を見た時に、日本製の製品がどれだけあるか。
建物以外で日本製品を探すのはかなり難しくなってきている。
これで、ものつくりといえるのか?
サービス業に比べて製造業の生産性が高いとニュースは言う。
何か間違っていないか。
コンビニのレジで外国人実習生に説教を垂れたり、
居酒屋の外国人店員に言いがかりをつけたりする人がいると聞く。
勝手に、日本人(の方)が優れていると勘違いしていないか。
生産性の問題で言えば、サービス業が提供している価値に正当な対価を払っていないだけではないか。
ちょっと前まで時代の寵児だった企業(メーカー)から
粉飾や不正検査が明るみに出てくると、普段接しているニュース、情報に疑問を感じざるを得ない。
ものつくり、幻想じゃないか。