一人旅や家族旅行、出張も旅行になるのかな。
色々な旅行がある。
以前にも書いたが、私にとって旅行のハイライトは「計画」だ。
今のように出かけられない状況なら、計画でいくらでも楽しめそうだが、厄介なのは、計画には実行がセットで、いつ出掛けるかが焦点になる。
この間の週末、来年の6月をターゲットに計画の真似事をやってみた。
2時間くらいで飽きた。
やはり、実行が確実ではない旅行の計画はつまらない。
毎年、年末に翌年の旅行や買い物のリストを手帳にまとめている。
1月、コンラッド(東京)、2月、酒田・神戸・パレス(ホテル)と記載があり、それ以降は白になっていた。
買い物リストは、Yシャツ×5(着)、ハシゴ、ジャケット冬用、ジャケット夏用、くつ。
手帳は12月に更新したので、まだ世の中はこんなになっていなかったが、転職直後でザワザワしていたからか。
買い物リストを見ると「正面装備」の増強が見受けられるから、やはりそうなのだろう。
旅行計画について、実績としては2月の神戸行きが中止になった。それ以降、私用で飛行機に乗るような、長距離の移動はしていない
業務では2度、北海道へは行った。
旅行については、全く白紙。買い物についても、ハシゴとくつ以外はなしになりそうだ。
現状、Yシャツもジャケットも必要ない生活をしている。
計画外でポロシャツを2着買った。
旅行の計画を早く再開したいと思っている。
ある意味で熱望している旅行なのだが、
ストレスフリーなのは私が大好きな「計画」のみだ。
実行になると、色々なアクシデントに見舞われる。
同行者、それも家族で元の「計画」をかき乱すような行動をとられると、めちゃくちゃ怒る。
そう言うこともあって、ここ25年は親兄弟との旅行には行っていない。
私は旅館のミニバーを楽しむのが好きだ。
何故だかわからないが、部屋の冷蔵庫に入っている飲み物は同じ銘柄でも違う味に感じる。
子供の時に、家族にこれを飲もうとしたら怒られたからかもしれない。
だからか、ホテルのミニバーにはあまり興味がない。
旅館の料理も好きだ。
間違って連泊すると、2日連続で鯛の尾頭つきがついてきたり、3日目にはシチューが出てきたりするが、まあ、それもそれで好きだ。
旅でのアクシデントというかクレームで多いのは、同行の友人や家族が事前の警告を聞き入れず、トラブった時、付き合いで出かけた外国で夕食の店がなかなか決まらない時だ。
怒りの矛先は、主に身内に向けられる。
注文を半分忘れる台北の料理店や、ガイドが酔っ払ってしまったイングランドのワイナリーには多少なりともイラッとしたが、台北のあれはあれで楽しかったとなったし、ワイナリーは某航空会社のアッパークラスにも搭載されている銘柄と直後に聞き、ふーんと思っただけだ。
訪問先は各々なりに精一杯もてなしている。
その気持ちにはいつも感謝しかない。
サービスに感動した時、親切にしてもらった時には礼状を書くことにしている。
訪問中の旅先から、料理の量がどうしたとか、店員の態度がどうとか言うのは、旅行の本分を理解できていないとしか思えない。
旅行の主人公は、旅行代理店や交通機関、旅館やホテルではなく、旅行している人そのものだと思う。
主人公が旅をDisり、罵り合うというのは悲劇を通り越して喜劇に近い。
またその喜劇の主人公が、自身の道化ぶりを認識していない場合が多く、それは痛快ですらある。
最近は世の中の競争がどんどん厳しくなり、現実の日常では、一つの失敗が命取りになったりする。
そんな緊張をときほぐすのが旅行であり、
失敗も楽しめるのが旅行だ。
旅行での失敗のほとんどは、旅行者に起因するものだ。
多くは、判断ミス、計画ミス、だろう。
それを、交通機関(特に乗務員に対して)や宿泊施設(ホテルや旅館)に向けてしまうと、興醒めする。
フフフ、と苦笑いしてその場はやり過ごし、帰宅後の思い出にするのが、旅の流儀だと思っている。
そうは言っても、あ〜あの時は!!、となるシーンもあるだろうが、自身が不快に思っていることも、別の人にとっては楽しいことだったりする、大人なら嘆いたり怒ったりるのは帰宅後にやることだ。
ではければ、そしてもし大人なら、旅行に行かないことが最も楽しいことだと思う。