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天使のくれた時間 (映画のレビュー)

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最近は朝、40分ほど運動している。

以前ならジムに通っていたが、千葉のジムで感染者が出たと言うことで、

ジムには行きにくくなった。

1ヶ月休会したが、4月には解約の手続きに入った。

家で、食べては寝ていたらズボンが入らなくなった。

いろいろな運動器具を調べたが、面倒くさくなく、場所を取らない観点で、ステッパーとなった。

途中、1日2日やらない日も今のところ3ヶ月続いている。

増え続けていた体重は2ヶ月目から減り始め、増えた部分の6割は戻した。

そのステッパー時間中に、映画を観ている。

1日40分なので、3日から4日で観終わる。

基本的にはこれまで観たことがない映画を選んでいたが、この間、

「天使のくれた時間」を観た。

ここ10年は間違えなく観ていなかったが、その前の10年間では少なくとも3回は観ていたと思う。

ストーリーは、天使が時間をくれた話で、詳細はウィキペディアなどに譲るが、

私なりの視点で紹介したい。

この映画は2000年公開の作品だ。なので、撮影は90年代の最後の方になる。

主人公カップルがJFK空港で別れを惜しむシーンで始まる。

13年前の設定だから87年の設定だ。

80年代っぽいファッションが懐かしい。

その後、主人公のニコラス・ケイジはニューヨークのペントハウスからフェラーリ550マラネロで出勤する。

当時、新車で数千万円したクルマだが、ネットで調べると不人気だったようで、リセールバリューも低め、お買い得車として紹介されている。

そのフェラーリを駆って、遠景で映し出されるマンハッタンにワールドトレードセンタービルが見える。

そう、この映画はテロ前の「時代」が舞台だ。

時代的にはインターネットバブルあたりだろうか。

その後、天使に出会い、天使がくれた時間に迷い込んでしまう。

ニューヨークのペントハウスで眠りについたはずが、ニュージャージの家の寝室で目覚めてしまったのだ。

主人公は元の生活に戻ろうと、クルマでニューヨークへ戻ろうとする。

その時の愛車がダッジ・キャラバンだ。

日本ではクライスラーボイジャーとして売り出された車種だ。

3ATと、いまでは信じられないスペックだったが、シートアレンジなど、画期的でアメリカミニバンの名車と言っていい車種だ。

もちろん、フェラーリと違い、全然走らない。

その時点では元の生活に戻れず、別の生活を送ることになる。

良き友人やビジネス、家族、20世紀の雰囲気がぷんぷんする。

犬の散歩シーンで、

「今世紀中にフンをしてくれ」

と言うセリフが追い討ちをかける。

その後、主人公は無事、元の生活に戻る。

しかし、別の生活を取り戻すために行動を開始する。

そのラストで、主人公はヒロインがまさに旅立とうとしているJFKへ向かう。

(DVDや映画紹介のタイトルに出てくるのはこのJFKのカフェシーンだ。)

JFKの降車場にフェラーリを路駐、

搭乗口へ走っていく。

搭乗口でまさに飛行機に乗ろうとしているヒロインを呼び止める主人公・・・。

そう、テロ前はチケットなしで搭乗口まで行くことができたのだ。

現代では全く考えられないが、当時のアメリカの空港はそうだった。

LAXかSFOか忘れたが、98年に旅行した際に現地の人が、この映画の主人公同様に搭乗口のカウンター(チケットをもぎるところ)まで見送りに来てくれた。

空港の降車場にクルマを乗り捨てて、猛烈な勢いで搭乗口へ向かって走っていたら、今だったら全く再現できないシーンだ。

ラストは、ハッピーエンドで終わる。

その後、このカップルがどうなったかは分からないが、

もし、現実の世界でこの映画の主人公たちが「元の生活」を続けていたらどうなっただろうか。ニューヨークでテロに遭遇し場合によっては巻き込まれていたかもしれない。

その後のリーマンショックの波にのまれていたかも。

「別の生活」を送っていたらニュージャージで平和にくらしているのか?

そんなことはステッパーを踏む私にはあまり関係ない。

ただ言えることは、

この映画には20世紀の最後、平和だった世界が描かれている。