ドーハ発羽田行きのカタール航空は我々のような個人旅行者少々とトラピック御一行様を乗せ、積み残しもなく6割近い空席のまま出発した。
機窓は相変わらず荒涼な風景が続く。
前向きに少しずつは羽田へ近づいている気がしつつ、朝ビー(朝ビール)をいただき、読書に耽ることにしたところで、変なことを思い出した。
昔、葬式でアメリカの西海岸に行った帰りにカウンターで手荷物に10冊ほど本を持っていた時に、
「彼はKindleを知らないのか?教えてやれよ、機内への持ち込みは手荷物一つまでだ!」
とカウンターの人が私ではなく見送りの人に言ったので、
「おいおい、このカード(スタアラゴールド・NHプラチナ)見ろや。いいから手続きしろや」
みたいなことを英語で言ったら
「ふー、こいつがスターアライアンスゴールド?クレージーだよ。クールだ、わかったぜ」
的なこと言われつつ、第1便と第2便が合体した飛行機に乗ったことを思い出した。
(今はわからないけど当時のコミューターは予約の入り具合で勝手に便を合併させたりしてた。)
なんか、有名人が一緒の便で、みんなの握手を受けながら非常口座席に座っていたので
「そこ僕の席ね、どいてね」
と言ったら、肩をすくめながら一つ前の席に移動していった。(カウンター氏が足元広々シートをリザーブしてくれた)
あー、あれから何年か。
そんなことを思い出すような機窓からの風景だった。