新橋は銀座や渋谷、新宿と比べると小ぢんまりしているところが良い。
ちょっと歩けば街を抜けてしまう。
名残惜しいというか、あっさりというか、好きなことも嫌なことも数分か、せいぜい20分ほどで、駆け抜けてしまう。
だからと言って、新橋に行きつけがあったり、止まり木があるわけではない。
あの角であいつと喧嘩した、
ここにあった中華店でよくわからないことで先輩に怒られた、
ブレークする前の誰それと語らったやきとん屋はまだある、
銀行の上に移転した事業部はその後どうなったんだと、
などなど、考えながら通り過ぎる。
どうしても新橋、ということでもないが、狭い分、他の街よりも思い出が近い気がする。
新橋をトコトコ。