新規の店開拓はもともと家人の役割だ。
この店も家人が見つけてきた。
とにもかくにも注文から料理が出てくるまで時間がかかる。
メニューに注意書きがあるくらいなので時々怒って帰る人もいるのだろう。
イタリアンの修行をしてから中華の世界に入ったシェフの料理は間違いなく旨いが、とにかく注文から到着までの時間がかかり過ぎるのでなんとなく敬遠気味だった。
それに拍車をかけるようにテレビや雑誌で紹介されたりして、益々混むし料理は遅いしで行かなくなった。
この間、家人がもうそろそろ大丈夫だろう、と根拠のないことを言ったので行ってみた。
最初から最後まで他に客はなく貸切状態だった。
料理もまあまあなスピード(決して速くない)だった。
テーブルの一つに大きな花瓶が置かれていた。
賢明な判断だと思った…。